2014年度より「4K(Ultra HD、UHD、以前は4K2Kと呼ばれていました)テレビジョン」放送が始まる予定となり、TVメーカー各社は液晶テレビの最上位モデル(フラッグシップモデル)に4K対応テレビを掲げています。
<各メーカーの4Kテレビの主な代表モデル(2014年2月段階)>
(勿論上記の機種は現行のハイビジョン放送をご覧いただけます)
ここではこの「4Kテレビジョン」について考えます
現行ハイビジョン(フルHD、2Kとも言います)の画面画素数は横1920×縦1080i=2073600(約207万)画素です。
4K(Ultra HD)ですと画面画素数は横3840×縦2160p=8294400(約829万)画素となり、
同じサイズの画面においては4Kテレビは現行フルハイビジョン(2K)テレビの4倍の画面密度を有し、現行フルハイビジョンより精緻で美彩、奥行き感を表現する画像を楽しむ事が出来ます。
逆に考えれば40V型の現行フルハイビジョン画質と、80V型の4K画質ではほぼ同画質になるということです。
(現行フルハイビジョンですと大体60V型サイズ以上で画面にぼやけが出てきますが、4K対応テレビですと内蔵画像エンジンに拠るハイビジョン→4Kへのアップコンバート機能もあり、100Vサイズ程度までは現行ハイビジョン放送の「ぼやけ」は抑えられます)
4Kハイビジョン放送は2013年にはスカパー!、eo光(ケイ・オプティコム)にてデータ伝送テストは行われており、2014年度より本格的に試験放送が行われる予定です。
先ずは2014FIFAワールドカップブラジル大会での試験放送を、今秋より一般試験放送(チャンネル放送)を行う予定となっています。
ただし現在の所、チャンネル放送形式はBS/CS、CATV(ケーブル伝送)、IPTV(光ケーブル伝送)、ダウンロードストリームとなり、地上波では未定となっています。
テレビ放送以外でも4Kコンテンツを楽しむ方法として4K対応外部機器と接続しての映像出力となりますが、
現在の所、HDMI(ver.2.0)ケーブルで4K対応のブルーレイディスク/HDDレコーダー/プレーヤー/サーバーと接続する事により、最大4K60pでの4K映像を楽しむ事ができます(4Kテレビ側でHDMI2.0での4K60p入力対応アップデート済み機種のみ。非対応の4Kテレビは従来の接続方法で4K24p/4K30pまで)
但し現在、4K映像のパッケージメディア(ブルーレイディスク等)は有りませんので現行のフルHD映像を4K画質でアップコンバートした上で4Kテレビへ出力という形になっております(パナソニックディーガDMR-BZT9600等)。
4K画質であるUHDブルーレイ規格は2014年度内に策定される模様で、4Kパッケージメディアの登場は今しばらく先になりそうです。
なお4Kビデオカメラで撮影された4K映像ははHDMIケープル等接続でそのまま(4K60p)で再生が可能です。
またブロードバンドからのストリームダウンロードによる4K映像コンテンツの配信も考えられています。
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